洋服にシミがついた時に対処法を誤ると逆効果になってしまうことがあります。
まず洋服のシミというと、ほとんどがお食事中の汚れです。
スープをこぼしてしまったり、何かタレをこぼしてしまったりなど。
そういった汚れは全て油分なので、正反対の性質を持つもので対処しないと汚れが落ちません。
油汚れは酸性です。
つまり酸性と真逆の性質を持つアルカリ性成分を使って汚れを落とす必要があります。
例えば、弱酸性性質を持つクエン酸などを使っても汚れは落ちませんのでご注意ください。
それから、ついついやってしまいがちなのが、お湯で対応すること。
「油はお湯で分解されるので汚れが落ちるのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし油だけでなく、食べ物の汚れは色素も存在しますので、洋服に色が染まってしまう可能性があります。
また、外出先だと身の回りにあるもので対処できないかと考え、レストランで出されたおしぼりで拭いてしまうことがあります。
おしぼりには除菌作用を意識し、塩素が含まれています。
塩素は繊維を傷めつけてしまう可能性があるため、洋服のシミを拭くのには適していません。
洋服のシミがついてしまった時はアルカリ性の洗浄液を使うか、あるいは特に何もなければそのままの状態にして、ガーゼなどに包み、自宅で洗濯するようにしましょう。